←戻る
学習の仕方『国語』(中学)
★予習
国語は予習が大切です。予習とは、宿題としてただ問いに答えればよいといったものではありません。 あくまでも文章全体をしっかり理解することが目標なのです。
(1)読解
読解問題は、最初の通読で決まるといっても言い過ぎではありません。 目で文字を追いながら、一方で、重要な部分に傍線を引いたり、語句に丸囲みをしながら、 文章の組み立てなどを考えていくことを心がけるべきです。 分からなかった問いには印をつけておきましょう。
説明的文章…文章全体を大きく「○○について(話題)○○である(結論)」という形でとらえます。 そのためには、今どんな話題について述べているか、段落ごとの話題を追いながらキーワード・キーセンテンス はどこにあるのかを考えながら読み進めることが大切です。
文学的文章…ある場面の中でちょっとしたできごとが起こる、その前後の気持ちの動きをとらえることが大切です。 そのためには、情景をしっかり思い描きながら読み進め、人物の性格や人間関係、状況などを考えていきましょう。 人物の気持ちを表す表現があれば傍線を引いて、その変化をしっかりつかみます。 気持ちの読み取りは自分の感情をはさまず、あくまでも文脈に沿って考えることが重要です。
(2)記述
文章をしっかり読み正しい答えを考えたとしても、それがきちんと表現できなければ正解とはいえません。 記述のコツを身につけることは入試にとって最も重要なことといえるでしょう。 ひとりよがりの答案ではいけません。
質問の条件に注意しましょう
…書き抜くのか、自分でまとめるのか、字数条件はどうか、問いの形に合わせた答え方はどうか、 など、質問条件に必ず傍線を引き確認しておきましょう。
まとめ方のポイント
…まず字数に関係なく短く簡単に内容を考え、質問に合った答え方でまとめます。 次にその答えの上の部分に、字数条件に合わせて内容を付け加え調整します。 最後にもう一度読み直し、おかしな表現がないか確かめます。
(3)知識事項
文章中のわかりにくい語句の意味を必ず辞書で調べておきましょう。 漢字・熟語・ことわざ・慣用句・ことばのきまりなどの言語事項や、詩・短歌・俳句の基礎知識などについては、 常に興味を持って幅広く身につけておくことが大切です。 特に言葉の意味・用法は、文章読解や記述問題にも大きな力を発揮しますので、こまめに辞書で確認し自分のものにしましょう。
★授業
授業には真剣な態度で臨み、文章のとらえ方、質問の考え方、記述の要領など、しっかり理解するように 努めなくてはなりません。単なる答え合わせに終わらないよう注意しましょう。
・予習の時に傍線を引いた部分が誤っていれば、正しい箇所に引き直します。
・疑問の点はなるべくその日のうちに質問しましょう。 (特に記述問題など、自分の考え方で合っているのかどうか遠慮せずに 聞くことが大切です。)
・間違った問題には印をつけておきましょう。
・授業中は素早くメモを取り、家に帰ってから調べたりまとめたりしようと思う点には、別に印をつけておくと便利です。
★復習
国語は予習中心型ですが、読解問題の解き直しや知識事項の暗記など、復習も確実に実行しなければなりません。
・記述問題の間違いは、必ずもう一度自分でまとめ直してみることが必要です。 また、選択式の問題を記述問題として考え、自 分でまとめてみるのもよい練習になるでしょう。
・知識事項については、授業中にまとめきれなかったことをきちんと整理し、習ったことをしっかり暗記します。